- 飲食店の勤務ってブラックすぎるの?
- ブラックかどうかの見分け方ってあるの?
- 飲食店は何がブラックなの?
- 飲食店勤務で限界を感じたらどうすればいい?
- 今働いているお店はブラックなの?
あっ!まさに、そんなこと思ってた
ここでは、今の飲食店やこれから働きたい飲食店がブラックかどうかの見分け方を紹介します。
さらに、ブラックな飲食店に限界を感じた時の解決にも繋がります。
私は、飲食店チェーンで約20年間の店長を経験しました。
その実績をかわれ、大手飲食店企業の親会社に転籍し、本社のIT部門マネージャーとして勤務しております。
元店長だからこそわかる、飲食店の内部事情を知ることができそうだな。
それでは、ブラックな飲食店の特徴や見分け方、さらに、ブラック企業に限界を感じた場合の方法を紹介します。
今働いている飲食店やこれから働く飲食店がブラックどうかを見極めて、これからの人生を豊かにしていきましょう。
そんなこと言ったって、もう限界なの!
そんな限界を感じている人は、迷わずこちらまで読み飛ばして下さい。
飲食店のブラックなところとホワイトなところ
飲食店には、ブラックな部分とホワイトな部分があり、その詳細をここから説明します。
飲食店のブラックなところ
まずは、他の業種と比べて、ブラックなところが多いのが飲食店の特徴です。
では、具体的にブラックな部分を説明していきましょう。
自分のお店は大丈夫かな?
サービス残業が多く、給与が安い
IT化が進む業界が多い中、飲食業界だけはIT化が遅く生産性が低いままです。
つまり、悪しき慣習が未だに当たり前となっており、サービス残業などが典型的な例です。
飲食業界ってサービス残業が多いんだ
労働時間が長く、深夜勤務が多い
24時間営業や居酒屋業態などでは、長時間労働や深夜勤務が多い傾向にあります。
特に、店長やワンマネージャー制の社員は、人手不足になれば長時間労働は当たり前となります。
朝から晩まで働いているのか
週6勤務が多く、なかなか休めない
営業業態によりますが飲食業界には、繁忙時期(正月、お盆、GWなど)があり、この時期に休日を取得するのは困難です。
また、土日を休むのも困難なため冠婚葬祭に休日を取得するとなれば、他店舗の社員や上司を巻き込まないと休めません。
土日祝が休めないと家族サービスも難しいね
休日に突然の出勤や会議がある
特に年中無休のお店は、休日でも店長や社員がトラブルなどで呼び出されることがあります。
アルバイトも例外では、ありません。
また、店長会議も平日に実施されますので、休日が減ることもあります。
休日が減ってもサービス残業なのかな
精神論が多く、ひどいところではパワハラも多い
飲食業界には、体育会系の上司や精神論が多く、何かにつけて「気持ちの問題」で解決するところがあります。
精神論の行き過ぎで、「長時間の説教」「怒鳴り声」「無視」などのパワハラが発生することもあります。
たまに、怒鳴り声の聞こえるお店があるよね
飲食店のホワイトなところ
飲食店の労働環境はブラックなところが目立ちますが、特に大手企業ではホワイトな部分ももちろんあります。
ホワイトなところも知りたいな
本社の労働環境はホワイト
大手企業では、店舗勤務から本社勤務になることで労働条件は改善されるケースが多いです。
特に、労働時間や休日の取得はかなり守られ、本社勤務となれば昇進になるところが多く、収入も増えます。
本社の労働環境は守られているのね
店長がスケジュール権を持っている
店長には、店舗スケジュールの決定権があります。
前提条件として、店舗従業員の人員が充足し、就業規則を守る必要がありますが、店長自身の休日や勤務時間を自由に決めることが出来ます。
しかし、この特権を活用できる店長は少ないようです。
できる店長にとっては、特権だね
飲食店がブラックすぎる理由
最近では、労働環境が改善されている飲食店も多いがですが、そもそもブラックになりやすい理由があります。
どうしてブラックになりやすいんだろう?
ブラックなところほど業績が良い
飲食店の食材原価と人件費は、売上の約60%程度を占めます。
つまり、人件費が経費の多くを占め、人件費を抑えることで利益が増えます。
残念ながら、ブラックな飲食店は業績が良く、ホワイトな飲食店は経営が難しくなっています。
つまり、手っ取り早く業績をよくするためにブラックなんだね
24時間営業の考え方
最近こそ24時間営業の見直しが行われ、24時間営業の飲食店は減りましたが、長時間営業は今でも健在です。
なぜ、24時間営業がこれまで流行ったかというと、「地代の支払い」と「売上げ増」の考え方があるからです。
同じ金額の地代を支払うのだから、24時間使った方が費用対効果が良いという考え方です。
また、利益が同じあるいは下がっても、24時間営業にすることで売上は増えます。
そのことで、業績が良くなったように見え、株価に好影響がでます。
業績を良くなったり、良くみせるために24時間営業にしちゃったのね
ブラック企業の見分け方
これから働きたいと思っている飲食店、現在働いている飲食店は、ブラックな企業なのかどうかの見分け方を紹介します。
これから働きたいお店をチェックしてみよう
頻繁に求人情報を出している
頻繁に求人情報を出す飲食店は、慢性的な人員不足です。
つまり、採用は出来ても、すぐに退職する従業員が多く、離職率が高いためブラックの可能性が高いです。
求人広告や求人アプリをチェックするとわかるね
「裁量労働制」「みなし残業」
「裁量労働制」とは、簡単にいうと何時間働こうが契約した労働時間働いたことにする制度です。
「みなし残業」とは、ある一定時間内の残業を見込んで一定額の残業代を残業してもしなくても支払われる制度です。
つまり、「残業代を払っているんだから残業してね」って意味を含んだ制度ですので、ブラックな可能性が高いです。
「サービス残業ありますよ」って、言っているみたいな制度だな
精神論が多い
現在働いている飲食店やこれから面接する飲食店に、就業規則などのルールについて質問をしたとしましょう。
下記のような精神論での回答が多い飲食店はブラックの可能性が高いです。
- 「あなたの頑張り次第です。」
- 「それは、あなたの気持ちの問題です。」
- 「あなたのやる気次第で、いくらでも良くできます。」
気をつけないと、素直にうなずいてしまうフレーズね
口コミ
口コミは、ブラックかどうかを見分ける重要なポイントです。
ただ、口コミと言っても信用できる情報かどうかの見極めも必要となります。
簡単な調べ方としては、SNS・口コミ検索などがあります。
より信憑性の高い方法は、OB訪問・インターン参加・店舗にお客で行くなど、実際の声や雰囲気を調べることで判断できます。
たしかに、そこで働いている人の声は信用できるね
限界を感じたら逃げていい
飲食店で働きたい人のほとんどは、「お客様の喜ぶ顔が見たい!」という気持ちがモチベーションになっています。
もし、この気持ちが薄れたり無くなったりして、限界を感じたら迷わず逃げていいです。
ただ、逃げ方にも色々あります。
損をしない逃げ方をいくつか紹介しますので、安心してください。
我慢しなくてもいい方法があるのね
転職
今の時代において、転職は普通です。
むしろ、もっと活発になってもいいぐらいです。
今後のキャリアを考えると40代以上でも、限界を感じたのなら転職は有効な決断です。
転職について詳しく知りたい人は下記の記事を紹介します。
転職サイトや転職エージェントは無料で転職できるらしいぞ
退職
今すぐに逃げたい人、限界を超えた人は、先に退職するのが良いでしょう。
ただし、ブラック企業での退職を一人で頑張るのはハードルが高く、退職後の人生を考慮すると、誰かの助けがあった方が良いです。
家族や友人に退職について詳しい人がいる場合は、すぐに相談することをおすすめします。
周りに相談できる人がいない場合は、退職代行業者に相談するのがおすすめです。
退職代行という労働問題においては、下記がおすすめなサービスとなっています。
ブラック企業からの退職をたのめるサービスがあるのね
カウンセリング
まだ、今の飲食店で頑張りたいという人は、カウンセリングがおすすめです。
今の会社でメンタルヘルスケアが充実していましたら、そのサービスを利用するのが良いです。
実際、私も利用したことがあり、自分のことを客観的にとらえ役立ちました。
利用したくない、あるいは、そういった制度がない会社では、「オンライン相談(ココナラ)」がおすすめです。
外出することも相手に会うこともなくサービスの提供が受けられるのが魅力です。
登録も簡単で料金もリーズナブルなうえ時間や交通費もかかりません。
カウンセリングにリーズナブルなwebサービスがあるんだ
まとめ
ブラックすぎる飲食店にはブラックなところとホワイトなところがあります。
ブラックなところ
- サービス産業が多く、給与が安い
- 労働時間が長く、深夜勤務が多い
- 週6勤務が多く、なかなか休めない
- 休日に出勤や会議がある
- 精神論やパワハラが多い
ホワイトなところ
- 本社の労働環境はホワイト
- 店長がスケジュール権を持っている
そして、ブラックな理由は、業績がよくなるためです。
ブラックかどうかを見分けるには、次をチェックしてください。
- 頻繁に求人情報を出していないか
- 「裁量労働制」「みなし残業」の制度があるか
- 精神論が多いか
- 口コミ内容が良いかどうか
ブラックな内容に限界を感じたり、限界に近づいていると感じたら、迷わずに「カウンセリング」「転職」「退職」の行動に移しましょう。
大事なことは、一人で悩まずに誰かに相談することですので、まずは信頼できる人やサービスに相談しましょう。